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映画/Movie

 

エリジウム

社会派メッセージを秘めたSFエンタテインメント! 社会派メッセージを秘めた
SFエンタテインメント!


荒れ果てたスラムの上空に浮かぶ謎の巨大宇宙船――。

その強烈なヴィジュアル・イメージだけで世界の目を釘付けにした新鋭ニール・ブロムカンプ。彼の故郷でもある南アフリカのヨハネスブルクを舞台に人間とエイリアンの関わりをドキュメンタリータッチで描いたSFアクション『第9地区』は長編デビュー作にもかかわらず見事、2009年のアカデミー賞で作品賞・脚本賞・編集賞・視覚効果賞の4部門でノミネート。ヴィジュアルの衝撃性に留まらないメッセージ性とクオリティの高さが証明された。

そんなブロムカンプが4年の空白を経て発表する長編第2作が『エリジウム』。再び彼自身のオリジナルストーリー&脚本によって22世紀半ば、150年後のデストピア的未来を描き出す。


格差社会の底辺に生きる男が向かった理想郷、そこで彼が人類の未来を負って迫られる重要な選択とは? 格差社会の底辺に生きる男
が向かった理想郷、
そこで彼が人類の未来を負って
迫られる重要な選択とは?


21世紀末から、地球は環境汚染と人口増加によって荒廃と混乱が加速。ひと握りの超富裕層は豊かな生活を続けるため、地表から400キロ上空の宇宙空間に建造されたスペースコロニー、エリジウムに移り住んだ。しかし、地球に残された人々は、手を伸ばせば届きそうなのに決して辿り着けないエリジウムを見上げながら、汚染や貧困のなかで生きるしかすべはなかった――。

2154年、ロサンゼルス。マックス・ダ・コスタ(マット・デイモン)はロサンゼルスのスラムに暮らしていた。孤児院育ちのマックスは、かつては犯罪に手を染めていたこともあったが、いまは大企業アーマダイン社の過酷なロボット製造ライン工場で真面目に働いてる。その朝、通勤バスを待つ彼に警備ロボットが目をつけた。つい反抗的な態度を取ってしまったマックスはロボともみ合いになり腕を骨折。保護観察所に出頭するよう言い渡される。

患者たちでごったがえす病院でマックスが見つけたのは同じ孤児院でシスターに育てられた幼なじみのフレイ(アリス・ブラガ)だった。「いつか僕がエリジウムに連れて行ってやるよ」。子ども時代のふたりは、つらい現実から逃れてパラダイスのようなエリジウムに行ける、そんな夢を語り合う仲良し同士だったが、いまは別々の人生を歩んでいた。看護師として働く彼女との再会を喜ぶマックスに「私の人生はとても複雑なの」と浮かない顔のフレイ。だが、マックスはしつこくデートに誘い、やっとコーヒーを一緒にする約束をとりつけた。マックスが病院で治療を受け保護監察局に出頭したのち出社すると、工場所長の罵倒が待ち構えていた。事情も聞かず「半日分、給料を差っぴく。働けるだけでもありがたく思え」と言い放つのだった。


格差社会の底辺に生きる男が向かった理想郷、そこで彼が人類の未来を負って迫られる重要な選択とは? 明るい日差し、優しい緑、清浄な大気。笑顔を絶やすことなく、日々楽しく暮らすことが出来る楽園、エリジウム。そのスペースコロニーを管理するのはデラコート(ジョディ・フォスター)という女性防衛長官だ。ある日、突然事件は起きた。地球からエリジウムに亡命しようとする人々を乗せた3機の未確認シャトルが飛来し、そのうちの2機が地球からのミサイルに撃ち落されたのだ。命令したのはデラコート、落としたのはデラコートの手下で元凶悪犯のエージェント、クルーガー(シャールト・コプリー)だった。残った1機はどうにかエリジウムに着陸し、ひとりの母親が目的を果たす。それは骨折を負った少女を最先端の医療ポッドの力で完治させること。あらゆる疾病、あらゆる傷を治し、若ささえも持続させることが出来るそのポッドは、このエリジウムにしかない。一方、エリジウムの総裁パテルは、この不祥事と、禁止されていた地球のエージェントの導入についてデラコートを責め、クルーガーを解雇するよう命じる。


次の日、出社したマックスは取り返しのつかない人為的事故に遭遇してしまう。所長の命令で嫌々入った核融高炉で事故が起こり大量の照射線を浴びてしまったのだ。作業停止のサイレンが鳴り響くなか、会社のCEOカーライル(ウィリアム・フィクトナー)はマックスに対し「不潔だ。早く追い出せ」と無情な言葉。マックスに残ったのは、身体をかろうじて機能させる劇薬マイポロール数錠と5日間の命だけだった。


●監督:ニール・ブロムカンプ
●出演:マット・デイモン/ジョディ・フォスター/シャールト・コプリー/アリス・ブラガ
ディエゴ・ルナ ほか


※この映画はPG12に指定されています。
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
9月20日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー!
上映:TOHOシネマズ甲府
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