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特集/Special

 

備えて安心・わが家の点検

備えていないがために大打撃を受けることがあります。

地震で震度4をすぎると、家具の置き方によって大きく被害が左右されます。
たとえば同じ地域でも、ある家は本棚の低いものが倒れたとおもえば、ある家は食器棚の中のものが全て割れたり、水槽の水が半分以上こぼれてしまい、周りの電化製品もだめになったなど、それぞれの家によって被害は様々です。

普段の過ごし方から、家具の選び方まで少しの違いなのに、見落としがちなことを挙げてみました。

コレクションケースなどはきれいに並べて見てニヤニヤするものなのに飛散防止シートで見えにくくなるなどが理由で、なかなかやりにくいもの。
でもそのコレクションも棚から飛び出したせいで自分が負傷してしまえば、意味がありません。今一度点検してみましょう。

点検箇所・点検内容
点検箇所

点検内容

照明器具

○ コードだけでなく、チェーンなどを使って数箇所で固定する。
○ 蛍光灯は両端のジョイント部分を耐熱テープで補強する。
○ カバーがあるものを使おう。
○ ベッドサイドのスタンドなどは固定する。

○ ガラスの人形ケースなど背の低いものは、しっかりと壁に固定する。
○ ガラス扉には飛散防止シールを貼る。
○ 観音開きのものは中のものが飛び出してくるので特に注意する。
○ タイヤ付きの稼働タイプは揺れた途端突進してきます。
ストッパーがあればなお良い。
○ 華奢な棚の上に重たいものをのせるのはやめよう。
○ とがったモノなどはケースなどに入れてから棚に置く。

食器棚

○ 棚は金具などで壁に固定し、中の食器がすべらないように
棚板にシートやふきんなどを敷いておく。
○ 地震を察知して閉まる鍵を付けるのも有効ですが、
ガラス戸には飛散防止シートを貼っておく。
○ 天井から吊るタイプのものシェルフには重たいもの、割れそうなものは置かない。
○ 地震で割れた物が出入り口をふさがない位置に棚をおく。

タンス

○ 金具などで壁に固定し、2段重ねのタンスはつなぎ目も固定する。
○ 衣類は重いものを下に入れ、軽いものを上に入れておく。
○ タンスの前で寝ないようにする。
○ 支え棒で天井に固定する。

本棚

○ 棚は金具などで壁に固定し、本が落ちてこないようにベルトなどをかけておく。
○ 倒れそうになっても支えないように。
○ 本を横に積んでおくと落ちやすいのでやめる。
○ 支え棒で天井に固定しましょう。

窓ガラス

○ 飛散防止フィルムを貼っておくこともアイデアです。

テレビ

○ 落下時にブラウン管が破裂する場合があるので、なるべく低い位置に置いてください。
○ 薄型テレビは後ろからひもで固定する。

エアコン

○ 大きく重いため、専用器具でしっかり固定してください。

壁掛け時計

○ チェーンや針金でしっかりと固定しておきましょう。

ピアノ

○ 足にはすべり止めをつけておいてください。

出入り口

○ 出入り口や通り道に物を置いたり、立てかけない。つっかえ棒のようになりドアが開かなくなります。

水槽

○ 大きな熱帯魚用は特にコンセントのそばから離して置く。
○ 物がたくさんあるところでは、水をぎりぎりまで入れないなど、揺れてもこぼれないような工夫が必要。

ノートパソコン

○ 雑誌の上など、すべりおちやすい場所に置かない。

こたつ

○ 布団と天板が分かれるものは布団との間にすべり止めを挟む


他にも、通り道にある「額縁」や「鏡」などは、その重さにより足を負傷したら逃げられないという怖さがあります。部屋の奥に置くもの。手前に置くもの、よく見直してみましょう。

実際に3階より5階が良く揺れるので、より注意が必要です。
重たいものがずれたりすると、一人では元に戻せません。出入り口のそばや、高い場所に置かない方がいいでしょう。

コタツの上にノートパソコンやミシンを置いていた人が、すべりおちて壊れてしまったということもあります。重たいもの、高額なものはとくに注意したいものです。


どれを持ち出すか?後で手に入る、取りに戻れるものは必要最小限に。

非常持ち出し品の準備
《非常食》
乾パンや火・お湯を使わなくても食べられるもの。小さいペットボトルの水。あめやチョコレートなどのお菓子類。

《貴重品》
現金、権利書、カード、預貯金通帳、印鑑、免許証、健康保険証など。

《携帯ラジオ》
予備電池も多めに備えておく。

《応急医薬品》
傷薬や包帯、病人や老人の常備薬など。

《衣類》
下着と上着。紙おむつ。帽子。女性にはパンティライナー。タオル。空気を入れるタイプの枕。

《照明器具》
いくつかの懐中電灯と予備の電池、太くて短いロウソクなど。ろうそくには同時にライターを用意。

《その他》
生理用品、コンタクトレンズ洗浄・保存液、10円玉など。マスク・トイレットロール・歩きやすい靴・助けを呼べるような防犯ブザーやホイッスル。ホッカイロなど暖をとるものも。ウェットティッシュ。


持ち出すものも吟味したいところです。貴重品は普段は袋に入れてないで、どこに置いたか常に思い出せるところにして、さっと持ち出せるようにしましょう。“あったはず・・・”ではこまります。

帽子も季節によりますが、女性には寒さ対策以外にも、地震後の埃っぽい街から頭髪を守ることができます。
清潔にできる機会が3~4日後だと想定すると、通常使わない人も一つ入れておいた方がいいのでは

重くなると疲労がたまるので、何でもかんでも入れることはできません。缶詰めもいいですが、乾きものの方が軽いため、持ち出しやすいです。最近では太陽電池式のLEDライトキーホルダーなど、便利そうなものがでています。そのときどきで取り入れていきましょう。

備蓄品の落とし穴・期限切れに注意

非常備蓄品
《水》
飲料水は、1人1日3リットルで3日分を用意してください。炊事や洗濯のための生活用水は、浴槽や洗濯機にためておくことも心がけてください。

《燃料》
卓上コンロなど。ボンベ1本で2時間くらいしかもたないので、ボンベは多めに備蓄。炭などを使う場合は、換気や火災に注意。

《食糧品》
乾パンや米、インスタント食品、缶詰やレトルト食品、調味料や菓子類、老人や乳児・病人がいるならば専用食品を3日分用意しましょう。ナイフや缶きり、割りばしなど、調理・食事に必要なものも忘れずに。

《その他》
毛布や寝袋、テントなどもあると便利

避難所に行かないとき、自宅では地震の後の停電・断水に備えるため、トイレ用に水を使わないで用をたせるよう、ゴミ袋(便器に二重にして上だけ取り換える)や電池式壁掛け照明もあると便利。

水を使わず手を清潔に保てる、手ピカジェルやウェットティシュもいいですね。水を使わないで頭髪をすっきりさせるシャンプーもあります。とにかく水の配給に並んで何時間もかかるということ起こるため、飲料水・生活用水の備蓄は必須です。

冷蔵庫には保冷剤が必要となります。ガスが使える場合もありますから、水があればお湯だけでたべられるもの、カップ麺やパスタなどがあると重宝します。非常食の賞味期限を覚え書きとして袋の外に書いておくと、入れ替え時期を逃さず、非常の際に“期限切れ”ということを防げます。


家族で話し合っておきたい、地震が来たときの対処法
地震は自宅で起きるとは限りません。日中、仕事や学校などでばらばらの時間に起きた時、どうやって家族が落ち合うのか、話し合い決めておきましょう。電車で通勤・通学している場合は電車が止まってしまうことが多いため、会社にとどまる、指定避難場所に移動する、などがあります。多いのが、必ず自宅に帰らなければならないと思いがちなことです。それぞれに避難し、身を守ってから何日もかかって合流する方がいい場合もあります。

その連絡方法として伝言をどう残すか、困るものです。「171」の災害ダイヤルは電話回線が復旧しないと使えないため、まずお互いの避難場所の第一、第二、第三と候補を決めておきましょう。子どもがまだ学生の場合は、仲の良いお友達の連絡先を知っていることも重要です。外で働いている両親の場合は、だれか友人でも学校から引き取ることができる人、下校時間が過ぎた場合の近隣の友人宅を決めておきましょう。

余震が大きい場合もありますから、たとえ中学生でも一人で夜間に留守番することにならないよう話し合っておくべきです。子どもは習慣を守ろうとして塾に行ってしまうかもしれません。そういう時の対応も何度も話し合うべきでしょう。


地震が起きた時、どうする?

地震が発生した時、一般家庭では火の始末が言われてきましたが、いまでは身を守り、出口を確保することが優先されています。

安全に身を守るための重要ポイント
まず身の安全

ケガをすると避難や処置が遅れます。まず何よりも、倒れてくる家具や落下物などに充分注意してください。家ではトイレや頑丈なテーブルの下に避難し、危険な家具から遠ざかりましょう。

ドアを開けて出口を確保

大きなゆれでドアが開かなくなることがありますので、ゆれがおきたらすばやくドア・窓を開けておきましょう。

火の始末はすばやく

ゆれを感じたら、止まるガス類もありますが、熱い鍋がすべりおちてやけどなどしないよう、あわてずに近づき「元栓」を止めましょう。火が鍋の中で燃えても、天井や周りのものに燃え移る前ならさっと蓋をすれば沈火できます。あとでショートするような電化製品のコンセントは抜きましょう。

狭い路地や
ブロック塀から離れて

ブロック塀や自動販売機は、重くて倒れることもあり危険です。地震の時は近づかないようにしてください。近隣の工事現場など、特に注意が必要です。重機の横転や材料の落下が考えられます。ガラス窓が割れるような揺れでは揺れが収まるまで物がない所で身を守りましょう。水道管破裂などが多発しても落ち着いて行動しましょう。

協力して救護活動を

応急救護など、いざという時は地域ぐるみで助け合いましょう。重たいものから助け出すには車のジャッキを利用するなど、大人の知恵が必要です。非常な時は声をかけあい、揺れが落ち着いたらエレベーターに閉じ込められている人がいないか、チェックしてあげてください。

山崩れ・がけ崩れに注意

住んでいる地域環境をよく知っておいて、地震による二次災害にあわないよう気をつけてください。

火がついたら
消火はすばやく

出火しても天井に燃え移る前なら大丈夫です。あわてずしっかりと消火してください。

歩いて避難

車での避難は危険であり、また救助活動のさまたげになります。避難は徒歩がルールだということを知っておいてください。まさに運転中だった人は、道に建物からの避難者があふれ、寸断された道の両側に放置自動車が多くなるのを想定して、安全な方法をとってください。

あわてて外に飛び出ないで

家の外は危険なものが落下してくる可能性があります。周りをよく見て、冷静に行動してください。余震が大きい場合、ぶら下がった看板やガラス・タイル・瓦などが再度落ちるということを覚えておきましょう。

正しい情報が大切

まちがった情報に惑わされないように、ラジオなどで正しい情報をつかんでください。チェーンメールに注意し、避難方向を間違えないよう判断しましょう。インターネットの情報も、確認しすぎて身の回りがおろそかにならないよう注意しましょう。

会社ではどうするか
避難訓練でリーダーを決めておく


被害の軽い地域ではすぐに日常生活を強いられるもので、会社に行かなければと行く人も多いかと思います。家庭だけでなく、会社でも避難訓練は必要です。

避難訓練のほかにもう一つ必要なのはリーダーを決めておくことです。なんとなく上司がいない日だったので、なんとなく最後までいて、何となく会社に行って・・・次の日も何となく出社・・・というようなことの無いように!2番3番まで決めておけばなお良いでしょう。

・連続して出社するのか
・休まなければいけない時の連絡方法
・解散のときの点呼
・避難するタイミング
・外の情報を見る


皆を誘導するような人が誰もいないと、少し揺れが収まったからといって仕事に戻ってしまったり、いったんは避難した社屋に戻ったりしてしまいがちです。近隣のホテルなどが避難し始めていたら素早く自分たちも外に出ましょう。

この他、火災への備えや避難所・場所についての詳細情報は甲府市ホームページの「いざというとき」 をご覧ください。山梨県のやまなし防災ポータルも必見です。


今できること
避難している皆さんに物資が届くように、少しでもはやく安心な明日が来るように祈りはつきません。
下記の義援金支援・募金にかぎらず、ボランティアでも多くの思いやりが必要とされています。節電もそういった内のひとつです。祈りは形となってきっと届くことでしょう。直接は何かしなくても、一つ一つの心がきっとつながっていくとことでしょう。

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